FenderとPRS、ストラト系のギターを買うならどっち?
2022年に新しくリニューアルされたFenderのAmerican Vintage Ⅱシリーズのストラト(通称:アメビン2)とPRSのSilver SKYを触る機会があったので、レビューしたいと思います。
まず売価ですが、
Fender American Vintage Ⅱは約31万、
PRS Silver SKYは約39万円
PRSの方が少々お高いですね。
いずれもUSA製で、それぞれのブランドのストラト的な看板モデルです。
早速ですが、実際に2本触った結論を言いますと、
に尽きると思いました。(※私感です)
PRS Silver SKYはパッと見、Fenderと同じストラトの形はしているけど、Fenderよりもキッチリ作られた工業製品感が強いです。木部の仕上げや指板の質、パーツや塗装など、個体差が少なく、手に取った感触も非常にしっかりしています。
逆にFenderは塗装も木部の仕上げも少々野暮ったく感じます。
ご存じの通り、パーツの形状も基本的には数十年以上変わっていません。
また私が試した個体は新品なのに結構順反りしていて、木材の当たり外れが激しそうだなと感じました。
ただ、音に関してはアメビン2はTHEフェンダーって感じで、流石の定番モデルでした。
クリーンはキラキラしていますし、クランチさせるといい意味でルーズな気持ちの良いトーンを楽しめました。
一方、PRS Silver Skyはストラトの音というより、Silver SKYの音と考えた方が良く、それこそJohn Mayerのような”ツン”としたミドルが特徴なクセのあるトーンです。
ネックが少々太目で、また、ヘッド角がつけられている影響からか、Fenderに比べて剛性が高い感触を受けました。
定番のストラトトーンが欲しい人は迷わずFenderを買うべきで、しっかりとした作りのギターが欲しい人はPRSのSilver Skyを買えば満足できると思います。
個人的にはAmerican Vintage Ⅱの他の個体を弾いてみたい(ネックの反りがまともな)ので、購入は保留としました。
Mike McCready Stratocasterが予想の3倍良い
気になっていたFender メキシコ製のマイクマクレディストラトを試してきました。
お値段は242,000円。どこのお店も横並びで同じ価格です。メキシコ製にしてはちょっとお高いですね。
塗装のレリックはかなり豪快に仕上げていますが、嫌な感じはありません。テンプレを元にメキシカンな職人さんたちがガシガシ傷を入れているのでしょう。ラフだけどカッコいいです。
音ですが、思った以上に良いです。
想像の3倍くらい良かったです。
専用のピックアップを載せているようですが、クリーンがかなり良い。パンチと明瞭さが同居していて、弾いていて気持ちが乗ってきます。
またトレモロブロックもしっかりとスチールを使っているようで、これも王道のストラトトーンに一役買っているものと思われます。24万超えですから、流石にパーツをケチっていないですね。
以前に所有していたRoad Wornシリーズのストラトは、フレットや指板エッジの仕上げが少し角張っていて気になったのですが、このMikeモデルはネック周りの仕上げが丁寧で、とても弾きやすいです。
Fender Mexicoも上位モデルはかなり進化していると感じました。
Mad Professorの新製品「Fuzz 32」は ”欠点のない” ゲルマニウムファズフェイス!?
Mad Professorが台数限定のゲルマニウムファズを発売しました。
本国の公式サイトや海外の音楽サイトを読むと、ゲルマニウムファズの欠点を回路で克服した "欠点のない" ゲルマニウムファズとの触れ込み。
フィンランドのチームが「ゲルマあるあるトラブル」を「回路」で克服して丁寧に手配線している一品と聞くと、ファズ好きとしてはとても気になります。以下に特徴をまとめてみました。
・トーンつまみが付いているのでファズのかかり具合に左右されずトーン調整が可能。
・一般的なゲルマファズは前段に配置するペダルとの相性が難しいけど(ブースターやオーバードライブによっては使えない音になったりするよね)、Fuzz32はこの問題をクリアしており、どこにでも柔軟に配置ができる。
・一般的なゲルマファズは温度影響を受けやすいが、このFuzz32は安定している。
・ブーストスイッチが付いている。
お値段は 290ユーロ。赤・青・ターコイズ、各色32台限定とのこと。
同じようにトーンコントロールが付いているFulltoneのゲルマファズと比較してみたいです。
果たして国内に入ってくるのかな?
Epiphoneの新ラインナップ「Inspired by Gibson Collection」シリーズが気になる。
最近、Epiphoneの2020年度の新しいラインナップ「Inspired by Gibson Collection」シリーズに魅かれています。
Epiphoneといえば、本家Gibsonと異なる差別化されたヘッド形状は、良いイメージを持たれておりませんでしたが、今回はその形状に手が加えられました。
独特の突起が無くなり、シンプルに。
賛否が分かれそうな形状ですが、個人的には「アリ」です。むしろ可愛い。
インターネットで確認できる情報を見る限り、いい意味のおもちゃ感を感じました。一通り揃えたくなる。
国内の大手楽器店の実売価格は、モデルにより異なりますが、4~7万円前後といったところ。
ライバルであるFender社のSquierブランドだと、「Classic Vibe」シリーズが同じようなグレードにあたるでしょうか。
あちらは、比較的安価ながら王道のFenderトーンを楽しめるコスパの高いシリーズです。果たして、このEpiphoneもお値段以上のGibsonトーンを感じることができるのか。
個人的には、SG系やLes Paul Jr.がとても愛くるしく映り、Youtubeで聴ける音も好みなので、素直に欲しいところ。そのうち、楽器店に実機を見に行きたいと思います。